kotaです。プライベートクラウド計画Part2といきましょう。
用意するものは、、
- ML 115 G5 x3(12800円/台)
- PC-6400 2G MEM x8(3500円/枚)
- 802.1Q対応スイッチx1(20000円/台)
- LANケーブルx9(300円/本)
- 電源タップx1(1600円/個)
- Intel NIC x3(8000円/枚)
- HDDx4(10000円/台)
- USBメモリx1(1000円/個)
- SAS2ケーブルx1(300円/本)
全部で15万くらいでしょうか??
ただ、ウチの場合はスイッチとメモリ以外はほとんど余り物があったので、
実質6万くらい。これでどんな事が可能なるか?続きをご覧ください。
CitrixXenServerによるサーバー仮想化によるメリットは、、
- 一台の中で複数台、Windows/Linux/*BSDなど異なるOSのサーバーを起動可能
- ハイアベイラビリティ(障害発生時に他の物理サーバーで起動を継続)
- ライブマイグレーション(サーバーを起動したまま別の筐体に移動)
- インスタントコピー(サーバーを一瞬で複製する)
- スナップショット(サーバーの状態を一瞬でバックアップ、復元する)
- ブランチコピー(スナップショットのブランチ管理)
- ネットワーク仮想化(ケーブル差し替え無しにネットワーク構成を変更できる)
- ストレージ仮想化(起動したままDisk領域を追加/削除できる)
- サーバーを大量に導入するより遥かに省電力
などなど、、
つまり、物理障害が起こったりオペミスが発生したりしてもリカバリ可能
そして、構成変更に対しても遠隔からほぼ全ての変更が可能(メモリの増設、ネットワークケーブルの差し替え、HDD領域の追加等)
メリットは計り知れません。
それでは早速つくってみましょう。
上記ネットワーク設計簡略図です
L2スイッチを中心にXenServerに三本の接続、IP-SAN用、管理用、Trunkです。
iSCSIターゲットは無料では最大限の信頼性、BSDベースのFreeNASで構築
本当はIP-SAN用のスイッチを買うべきなのですが予算の都合で見送りです
ちなみにこれらの機器の電気代は1kw/h=20円で計算した所最大でも3800円/月くらいです。
まず先におことわりです
※このシステムは実験用に自社導入したものです。このようなDIYシステムはまず弊社から提案させていただく事はありません。お客様環境では信頼性/ベンダーによるHW保証、実績のある機器での構築/運用をオススメいたします。
それでは、早速作ってみましょう。
ML115G5三台です。半年ほど前、社員教育用に12800円で購入
この値段ながら仮想化支援機能、AMD-V対応!!
いくら激安!とは言ってもジャンボフレームやらLAGやら信頼性を考えるとこれしかありません。Intel Pro DualPort NICです。(上にあるやつ)
ML115のネジはトルクスです。工具、静電気対策でサージバンドも用意。
まずはストレージサーバーの用意です
ワケ有りで余ってしまった2TBのHDDx12台。もったいないので再利用!
4KBセクタ(AFT)ではないモデル、省電力、静音です。
ML115G5はHDDを4台まで普通に搭載できます。この値段にしては驚異的!
そして静か!!(起動時だけは、、爆音、、です)
ガシガシ接続、Intel Pro NICも挿していきます
FreeNASサーバには他のML115の純正メモリを抜いて3Gにします
(Dual Channelじゃないですけどいいでしょう、、)
ML115G5には内部USBポートが一個あります。
万が一引っ掛けると最悪なのでここにUSBメモリを挿してFreeNASをインストール
DISKx4はRAID1+0で組みました(構築、障害復旧時の時間短縮の為)
次はXenServerの用意です
今回買ったメモリ、ML115G5はECC無しメモリでも起動可能
なので安価にMAXまで増やせます。今回は一台あたり8GのMAX搭載
LPメモリ、、これで2Gもあるんですね。。
メモリ、Intel Pro NICをガスガス挿します!x2台
ここでエレクタでラックを作りましょう(えええええーーー?www)
8個口のタップをタイラップで固定、アースを接続
(集中電源は危険なので改造して殺してあります)
オフィスの部屋の隅に設置、、いくらML115が静かでも3台だと心配
三台並ぶとなかなか裏側が壮観ですね
今回利用するスイッチ、バッファローのBSL-WS-G2016MR
QoS/802.1Q/802.1X/mini-GBICポート/JumboFrame対応で2万円!
要件を満たすもので探した中では最安値です。
スイッチを設置、配線します。Cat6ケーブルブラック!
タイラップで綺麗にワイヤリングしていくと、、
こんな感じに!!なかなか綺麗にまとまってません?
二段目にあるのはプリンタです。
見えない裏側にはAirMacExpressがあります。
XenServerとFreeNASをインストールしてて気づいたのですが、、
L2スイッチのファンがうるさすぎです!!ML115G5三台のほうが遥かに静かです!!
頭にきたので急遽これを買ってきました。
40mm超、超静音ファン
写真撮り忘れましたがスイッチをバラして付け替えました。
その際どうやらカプラーの形状は同じでも配線が違うようで、回ってくれません。
途中からケーブルをストリップしてハンダ&ハーネステープで組み替えでうまく動きました!
ちなみにノーマルが40mm/12V/0.6A/6400RPMなので、
若干冷却能力が落ちるかもしれません。
が、同モデルの8ポートはファンレスなので気にしないでいいはず。
実際温度も上がっていませんでした。
効果は絶大!!全然違います。全く音が聞こえません。余裕で許容範囲内です!!
(サーバーを含めても家庭用の冷蔵庫の音と同じくらいといったとこ)
なにはともあれこれで物理的なサーバー構築は完了ー!
次回はCitrixXenServerの動作概要等をまとめていきます